「交流会の意義」について(寄稿 日野孝次朗)

あつぎ異業種交流会


交流会の意義とは?

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交流の意義?

交流会を主催しておりますと、何のための会ですか?とよく聞かれます。交流するだけの会です、と説明しますが、それでは納得が行かない方が多くおられます。交流だけしても意味がない、と思う方も多いでしょう。さがみはら交流会を立ち上げたときも、「目的がはっきりしない会はつぶれるよ」と大勢の方から言われました。「では、あなたはそういう会を運営したご経験がおありですか?」と聞くと、「いや、運営などしたことない」という答え。でも今や毎回30人を越える参加者が訪れています。交流だけで何が得られるのか? わたしもそう感じるときがありますが、それは参加者次第でもあります。少なくとも、客を取りたいとか、宣伝をしたいという方にとっては、何の意味もない会であります。

交流会は結果を与えません。チャンスを提供します。

いくら技術が進歩しても、人間活動の基本は人間同士の出会いです。これがなければ何も始まりません。しかし何の目的もなしに人が出会える機会というのは、探してみてもなかなかありません。また目的があれば、いろいろなしがらみに縛られて、自由な交流ができない場合が多いです。これからの時代は自分次第の時代です。どんな結果も、景気とか、肩書きとか、組織などに責任を押し付けるわけにはゆきません。結果が出せないのは、あなたの考え方や努力の問題とするしかありません。交流会に参加して何の結果も出ないとしても、それは交流会の責任ではないでしょう。

 

交流とは知的活動なのです

現代社会はIT社会でもあります。情報は身の回りにあふれています。情報の海の中では、情報を右から左に流すという行為には価値がありません。情報の見方や見せ方に創意工夫があって初めて価値がでてきます。商品のチラシを渡す、自分の名刺を配る、サービスの勧誘をする、そういったそれぞれの営業方法に自分なりの創意工夫がなければ、その営業方法は無数にある情報の中に埋もれてしまい、なんの価値ももたないことになります。そもそも、情報を一方的に渡すだけの方法で何が得られるでしょうか。創意工夫を練るために交流会を利用して欲しいのです。新しい情報、新しい見方、新しい方法、そういったものは偉い学者や有名な評論家から聞いて得るものでしょうか?今の時代、大事なものはわたしたちの周りにころがっていながら気がつかないものではないでしょうか。そういう時代だからこそ、人を外見や肩書きで評価することはもったいないことです。他人の見方や考え方を引き出し、自分の見方や考え方も披露する。そういった知的な相互作用こそ交流会が果たすべき役割です。

 

あなたに魅力がなければ誰も近づかない

あなたの人脈があなたにとって有意義なものかどうかを判断することは、とても難しいことかもしれません。あなたの見方が絶対に正しいかどうかわかりませんし、あなたの人脈の本当の価値に気がつかなければ宝の持ち腐れです。交流会もおなじこと。あなたが満足できない理由は、あなた自身にあるかもしれません。他人のせいにするのは簡単です。あなたが魅力を振りまいてくれれば、あなたに引き寄せられて魅力ある人たちが集まってくるでしょう。

 

交流会の意義はいろいろ

わたしたち主催者は、気軽な交流というシンプルなテーマだけで会を運営します。具体的にああしろこうしろ、という意見はありがたいのですが、他人事の意見ほど迷惑な意見はありません。自分でそれを実践しないつもりならば、それはアドバイスではなく不平不満だと考えます。わたしたちは安全に、手間をかけずに、いろいろな方同士の交流ができるよう心がけていますが、それについての長所と短所があることをご理解いただきたいです。わたしたちは、交流によって、皆さんが独自の活動を切り開いてくれることを望んでいます。ですから、ご自分の都合のために主催者に何かをさせようとしてもそうは行きません。したいことがあるならご自分でどうぞ、というのが我々の考えです。我々の役割のことについてなら、ぜひ前向きなご意見をうかがいたいものです。

 

こんな方に来て欲しいのです

交流会に来て欲しい方というのは、「個人」として生きている方です。組織に属していても自分独自の考えを持っている人、偏見や常識に頼らない人、いつも自分を進歩させている人、自分自身で判断し行動できるひと。そういった方にこそ参加して欲しいと思っています。1回参加したけれど、何も得にならなかったとか、仕事に結びつかなかったとか、そういうことを言う方がよくいますが、それは当り前のことであって、そもそもそういう発想の方が何をやってもうまく行くはずがありません。人間関係はそのような単純なものではありません。何度も意見を交換し、出会い、そうして少しずつ信頼が生れるのです。このことを理解している人こそ、真剣に付き合う価値ある方だと思いますし、これを理解できない方に参加していただくのは非常に迷惑です。物売りや勧誘などは当会にとってもってのほかです。

 

姉妹交流会の「あっと!町田」世話人、日野孝次朗さんの寄稿です。

 

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